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40代ママの英検1級2次試験合格体験記-スピーキング苦手でも合格できる-

2024年3月12日。合格発表の瞬間をわたしは一生忘れません

これまでたくさんの英検1級の合格体験記をネット上で読んだり、YouTubeで観たりして励まされてきました。

特にスピーキングが苦手で、1級対策で一番苦しんだのが2次試験対策でした。

それでも、2度目の挑戦で合格をつかむことができました✨

今度は私が誰かの背中を押す番です!

40代ママの英検1級合格体験記(2次試験対策メイン)

わたしの基礎データ

大学時代、TOEICは最高スコアが710点だったと記憶しています。

大学卒業後はこれといって英語を勉強することはなく、海外旅行の際は現地で最低限の意思疎通ができる程度の英会話力でした。

英語学習を再開したのは2020年4月。

新型コロナが猛威を振るい始めた頃とちょうど重なります。

自己紹介のページでも触れていますが、下の子の幼稚園入園をきっかけに仕事を探し始め、結局は個人で英語を教える仕事を始めたのがきっかけです。

なので、やり直し英語というよりは、英語を教えるための勉強をスタートしたと言った方が正しいです。

いろいろな講座で勉強させていただきました (右下がわたしです)

この時期特にわたしが学んだのが、英語の発音とリズムについて。

教えるために学んでいましたが、今振り返ってみると、自分の英語力を上げるのにこの2つを理解したことが大きく役に立ったという実感があります。

というのも、わたしは普段から英語を聞く習慣は無かったですし、私の時代は大学受験でもリスニングは確かありませんでした。

英検対策を始めてからリスニングのために英語を聞く機会を増やしたという程度でして、正直なところ、朝から晩まで英語を聞いているという方の話を聞くと、到底真似できないと思ってしまいます💦

発音とリズムについては、多額のお金をつぎ込んで集中して学んだにも関わらず、自分の理想の発音には程遠いのが本音ですが(まあそんな劇的に変われるなら日本人みんな苦労していない)学んでいるかどうかで大きく変わるのは自分で実験済みです。

もしリスニングやスピーキングが今ひとつ伸びないなと思っている方には、一度集中して学んでほしいと思っています。

英検準1級→1級の道のり

英検準1級

2022年9月:学習開始

2023年1月:従来型試験で初受験

2023年2月:1次試験合格㊗

2023年3月:2次試験合格㊗

準1級は1次・2次ともに一発合格でした✨

英検1級

2023年3月:学習開始

2023年6月:1回目の挑戦(不合格:G1マイナス1)

2023年10月:2回目の挑戦(1次通過:G1プラス4)

2023年11月:2次試験1回目(不合格:マイナス1)

2024年3月:2次試験2回目(合格:プラス1)

1級2次試験1回目の対策と反省点

対策

1級の2次試験の約1年前、準1級の2次試験対策としてオンライン英会話(レアジョブ)を始めて、1回25分のレッスンをほぼ毎日受けてきていました。

なので、全く英語を話す環境に無かったわけでもありませんが、他の3技能と比較してスピーキング力が圧倒的に劣っているのは明らかでした。

面接用の参考書として選んだのはこちら↓

あまのじゃくなわたし。

かの有名な植田一三先生の面接大特訓を選ばず、面接用参考書の中で直近に発売されたこの参考書を選択しました。

レイアウトとか、スピーチは賛成・反対両方どちらも掲載されていたことも気に入ったのですが、正直ほとんど使わずじまいでしたね。

もともとライティング対策でも、導入と結論のお決まりパターンは覚えましたが、その他は覚えずに書いていたので、スピーキングにおいても参考書の表現を覚えることはしませんでした。というか出来ませんでした、という方が正しいかも。

限られたトピックの、しかも他人の意見を本番で使えるとは到底思えなかったんですよね。

ただ、このテキストが面接用参考書の中で一番よかったよ、とおっしゃっている方もいらっしゃるので、ちゃんと取り組まれたら効果を発揮するテキストなんだと思います。

真面目に取り組んだのは、過去問6回分、計60トピックを2分間で話す練習をひたすら繰り返した感じです。

対策中、常に知識不足も感じていました。

もともと、社会問題に対する自分の意見というものがないな、という自覚もありました。特定の分野に偏っていたし、これまで英語を語学として勉強してきただけで、世界情勢や日本の政治・経済・文化に関心が無かったんです。お恥ずかしいことに。

なので、賛成とか反対とか自信を持って論じられない。残念な大人でした。

実際の面接ではどうだった?(2次試験1度目の挑戦)

初めての1級面接は、集合時間の約1時間前に会場に着いたので、午後のトップバッターで受けることに。

推定50代後半~60代前半のおそらくアメリカ人男性と、推定50代の日本人女性が試験官。どちらも大学の英語の先生という雰囲気でした。

自己紹介は事前に何度も練習していったので、無難にクリアしたのですが、問題はスピーチから。

与えらえた5つのトピックをさっと目を通し、親子問題のトピックがあったので迷わず選択。

ただ、ここでわたしの悪い癖が発動

敗因

問題を正しく読み取っていなかったんですよね。

いつも長文を読む時のようにさっと感覚的に理解して、その後すぐに内容を考え始めてしまったので、トピックを正確に理解していなかったんです。

Agree or Disagree問題で、疑問文ではなかっただけに、スッと読めてしまい、細部を気にしていなかったんです。

言い換えると、キーワードを正確に捉えられていなかった

確か、『多くの親達は我が子との時間を多く過ごせているか、いないか』という内容のトピックだったんです。

多くの親達とその子供達のことについて話さないといけないのに、自分の経験や現状をもとに答えてしまったんですよね。

ハッキリ言って舞い上がっていたし、面接試験を甘く見ていたことを後になって痛感して、自分の失敗を悔やみました。

問題の意図や論点をハッキリさせず、自分が言いたいことを一方的に話してしまったわけです。

なので、ネイティブ面接官の表情が、スピーチの途中から曇り始めたことに気づき。

いつも時間オーバーしていたので、簡潔に話しすぎて、逆にこの時は練習を含め初めて時間が余ってしまいました

「他に追加することないですか?」みたいに聞いてくれたのに、「いやないです」と即答する始末(笑)なぜもっと頑張れなかったのかと、今となっては悔やみます。

しかも、インタラクションではネイティブ面接官の質問するスピードがめちゃくちゃ速かったんです。

ヤバい、と思っている精神状態で、スピードの速い英語は当然頭に入ってきません。

まさに耳から入ってそのまま逆の耳から出ていく感覚でした(笑)

質問を正確に聞き取れなかったので、沈黙はダメだと思い見当外れな答えを言うので、もっとネイティブ面接官の表情がますます「???」になり。

その後の日本人面接官の質問も、子どもと親の話題なのにも関わらず、「高齢者」というワードが入ってきて、え?なんで?と混乱したので聞き返したところ、これでもかとご丁寧に説明してくれるもんだから、わたしが挽回できる時間がどんどん減っていき、やっと的を得た答えを少し言ったところで時間切れ。

最後にお礼とさよならを言って部屋を出る時には、面接官2人が採点の紙に向かう重苦しい雰囲気を感じながらその場を後にしました。

自分の感覚としては、沈黙もせず、流暢に話すことはできていたんです。

ただ、後で結果を見て冷静に振り返ると、確かにトピックの理解度と、内容のズレ、焦って早口になったこと、など、内容やデリバリーの点で合格基準に達していなかったなということが分かりました。

というのも、一番点数が高かったのが、Grammar&Vocabularyの7点だったからです💦

英語の運用力に関してはギリギリクリアできていたけど、中身がダメダメだったよーということだなと理解しました。

1級2次試験2回目の対策と本番で改善できた点

再挑戦の期間約3か月でやったこと

まずは、不合格だった面接の記憶と、採点結果を照らし合わせて、改善点をとことん分析しました。

そして、ネイティブ面接官の質問が聞き取れなかったことを重く受け止めて、ネイティブ音源(ポッドキャスト・YouTube)を聴く時間を意識して増やしました

試験対策としてのリスニングも、そこまで時間をかけたわけでもなかったので、圧倒的に耳からのインプットが足りてなかったなと気づかされたわけです。

普段のオンライン英会話でのフィリピン人の先生達の話す英語はほぼ聞き取れていただけに、自分の中で問題意識として無かったんですよね。

なので、ネイティブスピーカーの自然な速度で話している会話を選んで聞くように心がけました。

これまで聴いていたニュースに加え、ネイティブが対談しているポッドキャストや動画を意識して聴いたり観るように心掛けていました。

加えて、英検1級の面接を専門に教えていらっしゃる先生のオンライン授業を計8回受講し、自分で考えた2分間スピーチの原稿チェックや、実際に質疑応答の練習をしていただきました。

オンライン英会話の先生との出会い

準1級2次試験をきっかけにほぼ毎日受講していたオンライン英会話(レアジョブ)で、面接まで約3週間を切った頃、1級の面接試験についてとても詳しく、面接官役をやってくださる先生(フィリピン人)に出会うことができたのも大きかったです。

この先生は結構厳しくて、ダメなところはしっかりダメだとフィードバックしてくれるので、相性が合う合わないはあると思いましたが、面接直前の時期はメンタル的にも相当追い込まれていたので、そんな私の弱気な発言を毎回受け止めて励まし続けてくださったのは本当にありがたかったです。

実際の面接ではどうだった?(2次試験2度目の挑戦)

1度目の挑戦では、早く会場に着きすぎてトップバッターになってしまい、結局不合格になったことを踏まえて、2度目は時間調整をして会場に入りました。

控室では5番目となり、お部屋が4つだったので、無事(!?)にトップバッターからは免れました。

なので、前の受験者さんの面接の様子を廊下からではありますが聞き耳を立てることができました。

クリアに内容が聞こえてくるわけではないですが、ネイティブ男性と日本人の女性の声のトーンや大きさ、受験者さんの受け答えの様子が結構分かったんですね。そんなに流暢に話せているわけではないな、とか、教室の雰囲気が伝わってきました。

もちろん緊張はしていましたが、前の受験者さんの様子を知ることができて、少し安心したのを覚えています。

いざ入室。

試験官の方はお2人とも優しい雰囲気で、自己紹介も問題なく進み、トピックカードを渡されました。

No.1のトピックが教育系で、私のバックグラウンドからすると簡単に思えましたが、一応残りの4つのトピックにも一応目を通しました。

対策期間中に練習した類似のトピックと2択で迷いましたが、ファーストインプレッションを信じNo.1を選択。

記憶があいまいですが、“Should teachers be held responsible when students have low grades?”みたいな感じでした。

しかし、残り時間がわずかで、理由が2つしっかりとしたものを用意することができずスピーチすることに。

何とか理由を2つ話しましたが、2つ目の途中でタイムアップ。

インタラクションでは、まず日本人女性の試験官から、1つ目の理由について詳しく聞かれましたが、結局スピーチの焼き直しのような返答になり。

次のネイティブ男性試験官からの質問は、スピーチ関連の質問でした。よっぽど私のスピーチ内容が浅くてツッコミどころがなかったのか(笑)

この2問目の質問は、正直言って過去の経験を大幅に脚色して話しました(笑)なので、結構話しすぎたかもしれません。もう少しコンパクトに答えられたかも。

3問目は再び日本人試験官から。スピーチの理由2つ目についての質問でした。質問のされ方が意味が分からず、聞き返したところ、表現を少し変えて質問してくださいました。私の返答としては、ちょっと理由として弱かった気がしますが、及第点かなと。

4問目はネイティブ試験官から。スピーチから離れ、アメリカでのホームスクーリングについての質問でした。正直この質問が一番知識があったので、やった!と思い話し始めましたが時間切れ(笑)2問目をもう少し短く話していればよかったと少し後悔しつつも、最後まで和やかな雰囲気のまま10分間を終わることができました。

勝因

はっきり言って、不合格の時と合格の時とで、わたし自身のスピーキング力自体は変化していません。

確かに練習を重ねてきたので、慣れはあったかと思いますが、合格時の方が簡単な語彙ばかりを使いました。それは点数にも表れていて、文法&語彙の点数は合格時の方が1点下がっています。

そもそも、英会話力は3か月かそこらで急激に伸びることはありません。ずっと毎日オンライン英会話をやって、スピーチの練習も毎日しましたが、私の感覚では試験後のプレッシャーから解放された時期の方が、思うように話せるようになった実感がありました。

なので自分では、面接に臨む際の意識を大きく変えて臨み、本番で実行することができたことが勝因だと思っています。

不合格の時は、とにかく自分の英語力をアピールすることばかり考えていました。

難しい語彙を使おう、沈黙なくよどみなく流暢に話そう。

自分本位だったんです。

でも、問題の意味をしっかり理解できていなかったこと、試験官と上手くかみ合っていなかったことを反省し、2回目の挑戦では、試験官とちゃんとコミュニケーションを取ることを優先しました。

話すスピードを少し落とし、しっかり聞き取ってもらおう。

相手にちゃんと理解してもらえるように、自分の使い慣れた表現で話そう。

借り物の答えではなく、自分の本心をありのままに伝えるスピーチをしよう。

自分でも決して高いレベルでなかったことは、試験直後に自覚していました。でも、面接全体として、不合格だった時とは違った雰囲気でした。試験官はどちらも一度も顔色が曇らなかったし、1回目の時の終わった後の重苦しい雰囲気とは違い、2回目は2人とも笑顔でした。

椅子から立ち上がった際に、首からぶら下げていたスマホを机に強くぶつけてしまって慌てた私に、ネイティブ試験官が何かを話しかけてくれたので、私が聞き返したところ、日本人試験官が「気にしないで大丈夫。もう帰って帰って~」みたいに退室を促されたときに、2人とも笑っていました(笑)

約10分間という短い時間で円滑にコミュニケーションを取るには、相手の立場を思い遣ることが欠かせないと、肌で実感することができました。試験官は人間です。もしコンピューター相手の試験だったら、不合格になっていたかもしれません。

もちろん、面接官をうならせるレベルの受け答えが出来ればいいのですが、おそらくこのページをご覧になっている方は、合格か不合格かギリギリのラインの方が多いと思うので、その場合は、ぜひ自分本位ではなく、相手を思い遣ることを大切にして試験に臨んでみてください。

意識ひとつで、結果は変わります。

最後に

正直、英語が好きだったはずの私が、2次試験に不合格になってから次に合格するまでの3か月間あまりは、英語が嫌いになりかけていました。

もちろん合格したいので、必死に勉強しました。

(その反面、家族のことがおろそかになり、勉強に集中した弊害がいろいろ現れました💦)

精神的にも追い詰められて、最後の2週間は食欲が減り瘦せました。精神的に不安定にもなりました。

なので、いろいろな犠牲を払ってやっとつかみ取った合格でした。本当に嬉しかった。

もし今ご覧になっているあなたが、何か壁にぶち当たってこのページにたどり着いていたとしたら、私はあなたを心の底から応援します。

努力は裏切らないし、あなたの人生に必要な道のりだと思います。

私も、不合格を経験したからこそ学んだことがたくさんありました。

もう二度と同じ思いはしたくないけれど(笑)最後まで挑戦して本当によかったと思っています。

ぜひ、試験を受けたいと思った時の気持ちを思い出して、日々を積み重ねていってくださいね。

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